さかさま日記

食べたり読んだり只今脱皮中

岡崎祥久さんは今どこで何を?

好きな作家がいる。
岡崎祥久さんである。

Twitterで本の感想をツイートしたらご本人から返信をもらい死ぬほど感激した。

がしかし、今はTwitterは放置してる模様、新しい小説を書いてる風もない。

デビュー作『秒速10センチの越冬』は、フリーターが工場のラインで働く話だがこれが実にいい。
特に盛り上がるわけでもなく、あっさりとしてるんだけど、主人公のこころの叫びが痛烈に響く。
わたしは、何か特別なことがおこるわけでもなく、淡々と進んでいく物語が好きなのかもしれない。

岡崎祥久の作品は、どっか風変わりで、社会とちょっとズレてたりして。不思議な世界観なんだよね。
モラトリアム人間...落ちているんだけど上品な優しい世界...。
今って人を傷つけない優しい世界が好きな若い人が増えてるように思う。なので、ヴィレッジヴァンガードなんかにいいポップ書いて平積みしておけば案外売れるのでは?と思ってるのだけどね...。せめてもっと文庫化して欲しい。電書でもいいけどさ。

芥川賞候補になって何回も応援してたのに何回も取り損ねて。もう一回チャレンジして欲しかったですよ。大ファンとしては。

好きな作品は、すべて良いのだけど、敢えてあげると二冊。
『首鳴り姫』と『楽天屋』かなあ。あー。でも二冊になんて絞り込めない!どれもいい。

首鳴り姫

首鳴り姫


楽天屋

楽天屋


岡崎祥久さん、新作、いつまでも待ってます。