植物と暮らす
ベランダで直物を育てている。
スミレが終わり、チューリップが出番を待っているところだ。
初めて買ったのはガジュマルで幸福になる木というポップに惹かれて一万円奮発した。
虫がついて葉を落としたり、根が腐ったりしながらも、三年選手になった。
この前も金のなる木を買った。幸福とか金とかいうワードに弱い。
いつも買う花屋は、スーパーマーケットの中に入っている。
その片隅に処分品特価コーナーがあって、安さもそうだが、そこにいると枯れて死んでしまう植物を助けなければ!という妙な使命感に燃えてついつい家に連れて帰ってしまうのだ。
死にそうだった子たちが、日に当てて、肥料をやって、新しい鉢に植え替えると、息を吹き返し元気な緑色の葉をつけそして美しい花をさかせて恩返しをしてくれるのだ。
人間より植物のほうが裏切らないもんだなーと、ワゴンの見切り品の植物を物色する日々である。
津村記久子さんの『ポトスライムの船』
- 作者:津村 記久子
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 文庫
ポトスライムが日々のささやかな幸せで繋がりで、夢を託して生きていく主人公にものすごく共感できた。