さかさま日記

食べたり読んだり只今脱皮中

薄雲った日はノスタルジーに浸るのもいいじゃない

今日の一曲 岡田拓郎 「Nostalgia」 モノクロで遠い昔にボーっと思いを馳せる感じ。

□ ミニシアターがSOSを発信してたので、物品等を買いに行く。「映画は観れないけど、チケットだけ買っていくわ!」「パンフレット頂戴。」「年会員に申し込みたいんだけど。」いろんな人がいろんな形で小さな映画館を応援してるの良かった。自分の買ったグッズに「映画はこころのパンなのです。」って書いてあった。パンがないならケーキを食べればいいじゃない?って訳にはいかないのだ。映画館がんばってほしい。
いろんな些細なことでストレス感じやすくなってきてる。知らないうちにこころの中にコロナウイルスが積もってきてるのかも...。(これだけ遮断しても情報が入ってくるから仕方ないか。)

今日の一曲でノスタルジアを聴いたが、ノスタルジアといえば、タルコフスキーの『ノスタルジア』を想い出してしまう。学生の時、一番衝撃を受けた映画だった。
タルコフスキーが好きすぎて、関連本も読み漁った。自分のバイブルはタルコフスキー日記で、上下巻になっててかなり分厚い本。映画見て泣き、日記読んでは泣きと、なんであんなに嵌ったのだろう。(今もタルコフスキーは好きだけど、あの頃の感性ではもう観れないと思う。)

映画のメモ的なこと、家族のこと、信仰について、帰れない故郷のこと、詩的なこと(やはりそこは映像詩人なので)映画に対する熱意が伝わってくるすごい日記。タルコフスキーの言葉そのもの。もう絶版になってるんだな。こうして貴重な本が次々消えていくのは寂しい。